situation池田の森林の状況 | 福井県池田町 木望の森プロジェクト
situation池田の森の様子
森を守り育てることは、次世代へ町をつなぐこと
日本海に面する福井県でも、内陸に位置し、山々に囲まれている町が池田町です。
人口およそ2500人の小さな町は、面積の92%が森林という、森の町です。
わたしたちの暮らしには、森からたくさんの恵みが与えられています。豊かな森から流れ出る水、
山で採れる山菜やきのこ、薪など、必要なものは何でも「山からいただく」ことができます。
中でも、スギの人工林は、池田町の森の半分を占めるまでに広がっており、
ここから多くの木材を生産してきました。
しかし今、手入れされず、放置されたままになっている森がたくさん出てきています。
木材が使われない時代になり、木の価格が下がってしまったため、
林業を生業とする人が減ってしまったことが原因です。
人が手入れをしなくなった森は、ひょろ長の木が密集した暗い森になり、
根が張らないので風雨で倒れるなど、災害を招きやすくなってしまいます。多様な草木が生い茂っている森では、
草木が雨を受け、水がゆっくり土にしみこみますが、水を保持する力が弱い森は、集中豪雨で降った雨が地表を
流れてしまうため、一気に川の水があふれてしまい、下流の災害につながってしまいます。
池田町を流れる足羽川は、日本海へつづく一級河川です。上流域の町として、山を育て続けることは、福井の暮らしを守り、豊かにするための大切な役割です。この豊かな森の資源を持続させるため、森に入り、木に触れることを通じて、山を育て、山から必要なだけ恵みを得ながら、豊かに暮らす池田町をつくっていきます。
forest data森林データ
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- ○森林面積
- 17,822ha(森林率92%)
- ○民有林
- 15,602ha(町有林664ha含)
- ○国有林
- 2,220ha
- ○人工林率
- 51%
- ○蓄積量
- 391.8万㎥
see by number数字でみる池田の森
- 森林所有者数
- 1970人
- 林産業従事者
- 29人
- 製材工場
- 1社
- 素材生産量(年間)
- 10000㎥
- 製材加工量(年間)
- 600㎥
accumulation森林の蓄積と利用状況
- 年間成長量
池田町の持続的な木材利用可能量は年間約5万㎥あります。
- 未利用の課題
現在ほとんど未利用であり、そのポテンシャルは43,528㎥あります。
- カスケード利用状況
グレードの高いA・B・Cの等級によって用途を分けています。
- 域外へ流出
搬出された木材のほとんどは域外へ流出しています。