introduction池田の森の紹介 | 福井県池田町 木望の森プロジェクト
about ikeda forest池田の森とは
木望のまちになるまで森からはじまるまちづくり
福井県と岐阜県の県境にある池田町は まちの9割が森林に囲まれている木のまちです。
町内の信号はたった2つだけ、コンビニエンスストアもありません。
約2500人が暮らすこのまちでは、豊かで厳しい自然と常に寄り添いながら
四季折々の景色や食を楽しみ、自分たちの手で心地よい暮らしをつくりあげています。
池田町ではこの森林や木を活用し、人も家族も世代も木や森でみんなつながっていくような
仕組みや施設づくり、木によって子供たちを育む町を目指して、
「木望のまち プロジェクト」と名付け様々な取り組みをスタートさせました。
このまちに一歩足を踏み入れると、人や自然のぬくもりを感じていただけるはずです。
ikeda sugi池田の森の池田杉
- 池田の森の文化史
- 池田町は、周囲を山に囲まれ、風光明媚、環境に恵まれた、農林業の町です。周辺市町との境には1000mを超す山々が連なり、耕地との標高差も大きく、低山から高山までの多様な植生が観察できる町となっています。頂上付近まで車でアクセスできることから、ハイキングや自然観察などで多くの人が訪れています。また、町最大の河川「足羽川」は、岐阜県との県境にある冠山と金草岳を源流とし、福井市、坂井市へ流れる一級河川です。毎年、シーズンには町内に釣人が多く訪れ、源流域では渓谷美を眺めながら散策もでき、人々に親しまれています。
- 池田町の林業の歴史
- 池田町は、町の面積の92%を森林が占める、森の町です。人の手により植え育てられてきた人工林は51% あり、環境もよくその成長は早く、昭和の始めごろ までは、春先の豊富な水量を活かして、足羽川を筏で下り、池田町の材木を福井市へ運んでいました。雪深い池田町では、多湿の雪にも耐えうるスギ品種の研究が行われ、早くから挿し木苗による造林が普及してきました。「金見谷杉(かなみだにすぎ)」「水海杉(みずうみすぎ)」「立石杉(たていしすぎ)」「味真野杉(あじまのすぎ)」「蒲杉(がますぎ)」などの品種があり、土地や環境にあわ せて植栽を行い、雪おこし、下刈り、枝打ち、間伐、等の手入れを行い育成したことで、豪雪地域でも杉の美しい人工林を形成するに至っています。
- 暮らしと繋がる
- また、池田町の森林は材木だけでなく、様々な恵みを私たちにもたらしてきました。食料となる山菜や木の実を採取し、日々の煮炊きに使う焚き木を集め、炭を焼き、田畑に水を引き、あらゆる資源を活用し、豊かな暮らしを続けてきました。森林は生活の基盤になる重要な存在であり、それは今でも変わりません。
view池田の森に広がる景色
- 部子山
- 標高1,464mの部子山は、池田町で最も標高が高い山。山頂付近まで道路が整備されているので、車で上がることができます。登山道の近くには、「能楽の里自然の森」があり自然観察ができる場所も。晴れた日は、山頂から日本海が見渡せます。
- 冠山
- 冠山は「21世紀に残したい自然100選」に選ばれた、岐阜県との県境の山です。標高約1,000mの登山口「冠峠」までは、池田町役場から車で約1時間。そこから山頂まで2時間程度の山登りを楽しむことができます。ブナ林が紅葉する秋の景色は格別です。
- 瀧双ヶ滝
- 「日本の滝100選」に選ばれた龍双ヶ滝は、高さ60mの岩肌を勢いよく水が流れ落ち、水滴の一粒ひと粒がはっきりと見える美しい滝です。春は新緑、秋は紅葉を楽しむことができます。階段があるので、滝のすぐそばまで降りてマイナスイオンを浴びてみてはいかが?
- オウ穴群
- 龍双ヶ滝から500mほど下った場所には、水流によって大きな岩が削られてできた「丸い穴」の連続する地形「オウ穴群」を見ることができます。渦を巻きながら下っていく水の流れは心地よく、時間を忘れて見入ってしまう人も多いそうです。
- 稲荷の大杉
- 須波阿須疑神社の本殿から10分ほど山を登ると、高さ40メートル、幹の周りは10メートルにもなる北陸一の大杉がそびえています。伊弉冉尊(いざなみのみこと)をまつる御神木で、樹齢は千数百年といわれており、県の天然記念物に指定されています。
- かずら橋
- 全長44m、高さ12mの天然のツルでできたつり橋。橋の中心から見える風景は四季折々の表情を見せます。吊り橋は踏み板のすき間が広いので、ゆっくり歩いて渡ってくださいね。